小説『そしてミランダを殺す』を読んだ感想(若干ネタバレあり)
どうも皆さんこんにちは、ぴょん吉です!
今日は朝から日差しが強く、久しぶりに晴れた天気になっていましたね。何だか最近太陽の話ばっかりしているような気がしますが、まあいいでしょう。
今日は少し前に読んだ、こちらの小説を紹介したいと思います。
あらすじ・・・実業家のテッドは空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻ミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは殺されて当然だと断言し協力を申し出る。だが殺陣計画が具体化され決行日が近づいたとき、予想外の事件が……。
このミス海外で2位を獲得しています。
こちらら全3部、34章で構成されています。
章ごとに語り手が変わっていくので、様々な角度から物語が進む様子を追っていくことができます。
若干のネタバレを含みますので、ここからは気をつけてください。
舞台は、主人公のテッドが空港のバーでリリーという女性と出会うところから始まります。テッドは、妻のミランダがブラッドという、テッド達の新居を建設する現場監督と浮気をしていることをリリーに話し、リリーと共にミランダの殺人計画を練り始めます。
それに伴い、リリーの過去話が進んでいくのですが、彼女がなぜテッドの殺人計画に協力するのかも少しづつ分かってきます。
この間テッドも本当に妻が浮気しているのか、自分の勘違いではないかと葛藤を続けていましたが、ブラッドと話をしたことにより憎悪の方が上回り、いよいよ決心します。
そしていよいよ計画実行、という時に、なぜかブラッドがテッドを訪ねてきます。様子がおかしいブラッドに戸惑いつつも家に上げざるをえないテッド。なぜならブラッドの手には拳銃が握られていたからです。
意外な形で終えた第1部。物語は第2部へと移っていきます。
第1部が全体の半分で、残りが第2部と第3部です。もしかしたらこれから読まれる方もいると思いますので、ストーリーに関してはここら辺でやめようと思います。まあ、このブログのアクセス数なんてたかが知れていますが。
第2部以降の語り手はほとんどがテリーです。タイトルの『そしてミランダを殺す』は、果たして本筋とどう関わってくるのか。
最初は、テッドとテリーが殺人計画を綿密に練って、完全犯罪を成立させるストーリーだと考えていましたが、見事に予想を裏切られました。それ以上に昼ドラといったら大袈裟ですが、ドロドロとした展開が待ち受けています。
あまり詳しいことは分かりませんが、映画化も決まっているようです。公開したらぜひ観に行こうと思っています。
この作者は他にもいくつか作品を出しているらしいので、また読んでみるつもりです。
ミステリー好きはもちろん、普段ミステリーを読まない人ものめり込むことができる作品だと思います。漫画ではできない、小説だからこそできるトリックもあるので必見です。